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掲載日:2021年3月30日

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ワークショップ活動の記録「はじめての木工『寄木』編」

「はじめての木工『寄木』編」

  • 日時:A日程 2020年11月20日(金曜日) 午前10時~午後3時
    ※2021年3月19日(金曜日)の回は、2月13日の地震による施設設備点検等に伴う臨時休館のため、中止
    B日程 2020年11月22日(日曜日) 午前10時~午後3時
    ※2021年3月21日(日曜日)の回は、2月13日の地震による施設設備点検等に伴う臨時休館のため、中止
    ※11月のワークショップの後は、各自の都合で創作室1を利用して制作を進めた。
  • 場所:創作室1
  • 担当:羽賀正晃(当館職員)、細萱航平(当館職員)
  • 参加者数:A日程:11月20日(金曜日)8名
    B日程:11月22日(日曜日)8名

平成30年度以降に開催した「はじめての木工」の「箸・匙」編、「うつわ」編、「おもちゃ」編の受講者を対象に、寄木の技法を用いた制作について学ぶワークショップである。木のよさを味わい、その表現の広がりを楽しみながら、オリジナルのオブジェやうつわを制作した。

1日目 A日程:11月20日(金曜日)、B日程:11月22日(日曜日)

午前10時~午前10時55分 自己紹介、過去に制作した木工作品、寄木について

参加者はみな過去に木工のワークショップに参加したことがあるため、はじめに、持参してもらった過去の制作物を前に、参加者の近況報告やワークショップ後の木との関わり方の変化、制作した木工作品のその後などについて、自己紹介をかねて確認し合った。寄木を学ぶことで、種類の異なる端材の組み合わせにより大きなブロック状の材や模様のある材がつくれるようになるため、より多様な木工作品へ可能性が広がる。そのような寄木材に、今までに学んだことをベースに臨むことについて、参加者が持っている寄木のイメージとすりあわせながら、説明を行った。

開講の様子 事前のレクチャー

午前11時~午前12時 寄木作品をみながら、つくりかたについて考える

コースターやネックレス、うつわなど、様々な模様の寄木作品の写真をプロジェクターで投影しながら、参加者と一緒にどうすればそれらをつくることができるかを考えた。様々な色の材を貼り合わせた後、それを曲面で削ることによって生まれる有機的な模様は、その制作過程の想像が難しく、参加者にとって混乱を招くものであったようだった。それらをひとつひとつ丁寧に解説し、接着の仕方についても触れた後に、実際にスタッフが制作した寄木作品を手に取ってあらゆる角度からそれらを観察することで、寄木作品の制作過程が想像できるように段階を踏んで説明を行った。

参考作品をみる 制作工程について

午後1時~午後3時 小さな寄木材を用いた制作の練習と今後の計画

前もってスタッフが準備した数種類の端材を組み合わせた寄木材を、1人ひとつずつ配った。参加者は実際にそれを削ってみることで、寄木材の模様の表れ方が、加工を経てどのように変化するかを体験した。加工のイメージができなかったり、機械の使い方に不安を覚えたりする参加者も見られたため、スタッフが適宜参加者の補助に入りながら、小さな寄木材を削ることで表れてくる新たな模様を確かめた。最後に3月までの進め方について説明し、今後の計画を立てることで、参加者それぞれの制作スケジュールをイメージしてもらった。

組木を彫る 構想を練る

A日程:11月20日(金曜日)、B日程:11月22日(日曜日)以降

A日程B日程それぞれの初日以降、参加者は自分のペースで創作室を訪れ、制作に取り組んだ。実現したい木工作品のスケッチや投影図を描いてもらい、スタッフと進め方を相談しながら、プランを洗練していった。見通しがたったところで、練り上げたプランをもとにスタッフが製材し、参加者はそれを組み合わせた。このとき、作品の用途に合わせて通常の木工ボンドと耐水ボンドを使い分け、材同士を接着したら、クランプや端金でそれを固定して一晩以上置くことで、十分に固着させた。

そうして得られた寄木材から作品を制作していたが、2月13日の地震による施設設備点検に伴う臨時休館のため、それ以降しばらくの間、創作室を開くことができず、参加者の制作も中断してしまった。

同じく臨時休館のため、鑑賞や展示のワークショップを行うために予定していたA日程3月19日(金曜日)・B日程3月21日(日曜日)の回は中止とした。参加者には、再開館後から2021年6月末頃までの完成を目指して制作を続けてもらい、ある程度完成品がそろったところでスタッフが作品を創作室ギャラリーに展示することとした。

 

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