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掲載日:2020年5月6日

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ワークショップ活動の記録「はじめての木工『うつわ』編」

「はじめての木工『うつわ』編」

  • 日時:A日程 2020年1月26日(日曜日)午前10時~午後3時(3月22日(日曜日)※中止)
    B日程 2020年1月28日(火曜日)午前10時~午後3時(3月24日(火曜日)※中止)
    ※上記の日から4月1日(水曜日)までの間で、各自の都合がよい日時で創作室1を利用して制作を進めた。
  • 場所:創作室1、北庭、創作室ギャラリー
  • 担当:羽賀正晃(当館教育普及部職員)
  • 参加者数:1月26日(日曜日)7名、1月28日(火曜日)6名

※「はじめての木工」ですので、木材や加工に関する基礎事項を多少詳しく記載しています。

1日目 A日程 1月26日(日曜日) B日程 1月28日(火曜日)

午前10時00分~ イントロダクション

参加者が木材に抱くイメージとして、「身近な素材」「家や家具」「温かみや柔らかさがある」など、さまざまな意見が出た。それらのイメージをもとに、木材がもつ特徴について簡単に紹介した。

午前10時10分~ 木材のもつ性質などについて

  • 参加者に,木材の実物や写真を見せながら下記のことを話した。
  • 丸太の中心の部分は心材といい、その周りの辺材部分より色が濃い。心材は幹や枝を支え、辺材は根から葉へ水を送る役割を担う。
  • 木の中にある水分が細胞壁から離脱すると収縮してひび割れが起こる。
  • 年輪の白い部分は暖かい時期、色が濃い部分は寒い時期に育ったところであり、季節の違いがある地域で年輪ができる。だから、例えばラワンは熱帯で育つ木なので年輪ができない。
  • 板材には、板目板、柾目板がある。板目板は変形が大きく、柾目板は変形が少ないが高価。製材のときに無駄なくとれるのは板目板。
  • 木材には無垢材や合板などがある。合板は薄く剥いたラワン材などを、繊維方向を90°ずらして互い違いに重ねて接着しているため変形しづらい。
  • 木の種類により色や加工のしやすさが違う。値段も違うので、どの材を使うかは目的と予算による。
  • 木の重さや固さは加工にも影響する。柔らかく軽いものは、加工がしやすいが強度は低い。固く重いものは、木の細胞壁が詰まっているためであり、加工しにくいが強度は高くなる。

ワークショップの様子

午前10時30分~ 木を見に行く(北庭)

  • 木を見に行くみんなで北庭に木を見に行く。欅、メタセコイアなどの木の形(樹形)や枝の生え方、幹の太さなどを観察した。
  • 木の幹に触り、欅はゴツゴツしていて、メタセコイアはやわらかく、松の木はザラザラしているといった感想が出てきた。
  • さまざまな木を見ながら家や寺の柱に適している木はどれか、ダイニングテーブル用の材を選ぶとすればどういった木かを、樹形から観察した。

 

 

午前11時00分~午後0時1分 基本的な道具の使い方について

  • 北庭から創作室1に戻り、基本的な道具(のこぎり、鉋、金槌、差し金)の使い方を実演したあと、皆で実際に使う練習をした。その後、電動工具(電動糸のこ・帯のこ、ベルトサンダー、ボール盤)の使い方を実演した。

道具の使い方 道具の使い方(外)

午後1時00分~ 電動工具の練習及びのみの使い方の練習

  • 今回の制作で使用する電動工具を使う練習をした。
  • 次に、木材のブロックの内側をのみを使って彫る練習をした。

電動工具 のみ

午後2時30分~ うつわの制作過程について

  • うつわの作例を見せる。参加者はそれを興味深そうに触ってみながら、制作意欲を高めていた。その後、写真を見ながらうつわの制作過程を説明した。
  • 用意した材(ヤマザクラ、サクラ、クリ、ナラ)の中から、参加者が自分の材として使うものを選んだ。

午後2時50分~午後3時00分 今後の制作について

  • 次回「A日程:3月22日(日曜日)、B日程:3月24日(火曜日)」は作品鑑賞と作品展示をするので、それまでの2ヶ月間で、各自の都合がよい日時で創作室1を利用して完成させるよう話した。
  • 彫り過ぎると修正が難しくなるため、全体の進行状況を考えながら作業を進めること。作品を仕上げるために欠かせない紙やすりの目の粗さを表す「番手」を説明し、木目に沿ってやすりをかけることを話した。
  • 今回は、うつわとしての使用に耐えられるよう木地固め処理を行うことを説明した。

みんなで見る 日程2

参加者が各々の都合がよい日時で、創作室1を利用しての制作風景

下図 のみで彫る

うつわの面 うつわの裏

2日目 A日程 3月22日(日曜日) B日程 3月24日(火曜日)

新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために中止

参加者同士での作品鑑賞と参加者自身による作品展示の時間を設けず、参加者が成形して紙やすりをかけた状態のうつわの提出期限を3月24日までとし、スタッフが木地固めの処理を行った。その後、木地固め処理されたうつわを、参加者が各々の都合がよい日時で、創作室1を利用して仕上げた。

4月3日(金曜日) 午後1時00分~午後2時20分

  • スタッフにて展示作業

展示風景1 展示風景2

展示期間:4月4日(土曜日)~4月10日(金曜日)

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