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(農園研 園芸栽培部)
津波による海水流入地で早期に野菜栽培を開始するため,野菜の生育に影響を与える海水流入ほ場特有の問題点を抽出し,その解決を図ることが重要です。
海水流入ほ場では,強い降雨の後,土壌のナトリウム粘土化に起因する強固なクラスト(土膜)が発生することが確認され,野菜の出芽・苗立ちの阻害や農作業の障害となることが懸念されることから,これらクラストの発生を抑制する技術の開発を図ります。
除塩によりクラストの発生を防止できる可能性は高いですが,すべてのほ場の除塩には多くの時間,労力,費用を要するため,簡易かつ低コストにクラスト発生を抑止する方法が必要と考えられます。
(平成24年3月29日掲載)
津波被災圃場に特有なクラスト(土膜)の発生
クラストの発生による影響
野菜の出芽・苗立ちの阻害
仙台市実証圃のホウレンソウ
(平成23年10月27日) 土壌表層の硬化による中耕作業等の効率低下
各種資材の施用が出芽・苗立ちに及ぼす影響
※平成23年11月18日調査
各種資材がクラストの発生に及ぼす影響
クラストの発生程度
平成23年11月18日
平成23年12月20日
※12月20日のべた掛け区はシート除去後1ヶ月経過
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