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掲載日:2012年9月10日

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農業早期復興プロジェクト/耐塩性作物による早期経営改善対策/塩分が及ぼす園芸作物への影響把握(ブルーベリー)

(農園研 園芸栽培部)

津波で被害を受けた地域は園芸作物の重要な産地でもあり,早急な復興対策が必要となっていますが,津波による砂・汚泥の堆積と海水による塩害の発生が懸念されていまする。
今後,短期間で園芸作物栽培を再開するために,果樹では結果樹齢が早く換金性の高いベリー類などの小果樹類について耐塩性を検討しています。
【試験・調査概要】
仙台市若林区荒井の津波被害園地(高さ約1mで浸水)で土壌分析を行ったところ,塩素,Na2Oの値が高く,ここを現地ほ場として選定しました。
当該地にピートモスを約20リットル/株用いてハイブッシュブルーベリー品種である「ブルークロップ」2年生苗木を植栽(7月12日定植)し,杉樹皮を厚さ20cmでマルチ施用し生育経過を調査しました。
また,対照区として農園研果樹ほ場内に同じ量のピートモスを用い同苗木を植栽(8月2日定植)し,杉樹皮を厚さ20cmの厚さでマルチ施用し生育を観察しました。
供試本数は6本×3反復

試験・調査状況(結果)

  1. 樹体生長については,被災園地では場内ほ場に比べ樹体生長率が低くなりました。
  2. 総新梢長については,被災園地と場内ほ場で差はみられませんでした。

(平成24年1月13日掲載)

【ブルーベリー】

植栽前の被災園地の土壌分析値
植栽前の被災園地の土壌分析値
被災園地の写真
被災園地:生育量は少ないが枯死はしない

農園研内の写真
農園研内

栽培場所がブルーベリーの樹体生長に与える影響
栽培場所がブルーベリーの樹体生長に与える影響
栽培場所がブルーベリーの総新梢長に与える影響
栽培場所がブルーベリーの総新梢長に与える影響

お問い合わせ先

農業・園芸総合研究所花き・果樹部

名取市高舘川上字東金剛寺1(代表)

電話番号:022-383-8132

ファックス番号:022-383-9907

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