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(農園研 園芸環境部)
東日本大震災の津波による県内の総浸水農地面積は,12,483haにも及びました。農地復旧あるいは作付け誘導の前提として,まずは被害地域の農地の実態を整理する必要があります。
そのため,平成23年5月に,亘理・仙台・石巻・本吉普及センター,東北大学,古川農試,農園研による合同調査を実施しました。
調査では,被害地域を1kmメッシュ※に区切り1メッシュあたり3~4点,合計344点について,土壌サンプリングを行い,堆積泥土(土砂)の面積・量,塩分濃度,硫化物,重金属等の含量を把握し,海水流入地域全体における泥土堆積マップを作成しました。
※メッシュとは・・・地表面を一定のルールに従い、多数の正方形などに分割したものをメッシュといいます。このメッシュを標準化したものを、標準地域メッシュといい、代表的なものとして、第一次メッシュ、第ニ次メッシュ、第三次メッシュがあります。
(平成23年11月7日掲載)
堆積土砂が0.5cm以上であった調査地点は,344点中,275点であり,堆積厚の平均値は,6.5cmでした。
堆積物の泥層のECの平均値は,13.0mS/cmでした。
硫酸酸性土壌の割合は,松島町,名取市,亘理町,仙台市で高い結果でした。
重金属による土壌汚染の危険性は,ほとんどない濃度水準でした。
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