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(農園研 バイオテクノロジー開発部)
ハマボウフウは国内の海岸地帯に広く分布し,古くから食用として利用されていますが,近年の乱獲により個体数が激減しています。一方,津波被災農地においても作付は可能と考えられ,品質を生かした地域特産品として新規に需要を生み出す可能性があります。
名取市閖上では平成13年より民間組織が独自にハマボウフウの増殖に取り組んできました。これまでに経済栽培の試作も行っていますが,栽培体系の確立までには至っていません。また,今回の大震災で増殖ほ場が壊滅的な被害を受け,新規の増殖ほ場を設置することになりましたが,効率的な増殖方法は明らかではありません。
そこで,栽培技術を確立させることによって津波被災地への作付を広め,農地再生の足がかりにするとともに,地域特産品として新しい商品性を備えた農産物を育成します。
本年度は,ハマボウフウの県内自生地での採種,効率的な播種・育苗方法について検討します。
(平成24年1月13日掲載)
種子(名取・山元・七ヶ浜)
種子
種皮除去後
→発芽特性把握,効率的な播種・育苗法の検討
1~3年生根株(名取産)
→軟白処理,伏せ込み条件・時期の検討
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