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(古川農業試験場 土壌肥料部)
東日本大震災により,本県の太平洋沿岸地帯の農業は津波によって甚大な被害を受け,早急な農業復興対策の提示・実施が必要となっていますが,灌漑用水を利用した除塩に必要な用水量・灌漑回数・施肥法等の実測データがほとんど無く,有る場合でも高潮等に起因したもので,津波に関連する知見が少ないため,今年度の作付けに向けた除塩作業は,試行錯誤的に実施され,今後の除塩作業に向け,適切な手法と効果検証が求められています。
ここでは,土壌塩分濃度の違いが水稲の生育に及ぼす影響を明らかにします。
【試験・調査概要】
1・2共通:作付け前の土壌NaCl濃度(土壌10gに水50ml添加後1時間浸とう抽出)
【試験・調査結果(状況・情報)】
以上ことから,水稲栽培においては,茎数確保の観点から少なくとも土壌ECは1.0mS/cm以下に抑える必要があります。
(平成24年3月29日更新)
6月15日
7月6日
9月2日
注1)*がついた点は津波被害を受けていないほ場
注2)*のない現地ほ場は津波による被害を受けたので,作付け前に代かき除塩を行った。
注3)古川農業試験場の値は,場内ほ場において50×50cm枠を深さ15cmまで差し込み,枠内土壌に海水を混和後水稲を移植したもの。
注4)現地ほ場の収量は石巻農業改良普及センター調べ。
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