農業早期復興プロジェクト/耐塩性作物による早期経営改善対策/耕種的方法による生育改善効果の確認/トマトに及ぼす影響
(農園研 バイオテクノロジー開発部)
東日本大震災の津波被害を受けた園芸産地の早期復興のため,被災土壌でのトマト栽培における生育や収量,病害虫の発生状況について明らかにします。
試験・調査概要
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- 1)試験場所
所内バイオテクノロジー開発部4号温室内
- 2)供試土壌
海水流入したトマト栽培施設土壌(6月1日採取)
- 3)供試作物
大玉トマト(品種:桃太郎ヨーク+がんばる根3号),7月22日定植
- 4)試験区
EC2以上(無除塩),EC1~2(除塩),EC0.5~1(除塩),EC0.5以下(除塩)
- 5)トマト栽植距離
ベット幅90cm,株間40cm,条間40cm,2条千鳥植え(156株/a),1区6株
試験・調査状況(結果)
- ECが高い無除塩区では,定植直後から下葉が黄化する等,生育が悪く,特に「EC2以上」区においては,9月中に半分の株が枯死しました。トマト萎凋病によるものと思われます。
(平成24年1月13日掲載)