普及に移す技術第91号/第91号普及情報2
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普及情報(平成27年度)
分類名〔病害虫〕
地上部病害に対するキュウリ品種の耐病性比較(追補)
地上部病害に対するキュウリ品種の耐病性比較(追補)(PDF:225KB)
宮城県農業・園芸総合研究所
1 取り上げた理由
キュウリの地上部に発生する重要病害の褐斑病,うどんこ病及びべと病を対象に,県内で作付けされているハウス用主要品種の耐病性については,普及に移す技術第89号(普及情報)及び第90号(普及情報)で示した。今回,他のハウス用主要品種について評価したので,普及情報(追補)とする。
2 普及情報
- 1)うどんこ病については,「コレクト」及び「千夏」での発生が少なく,その他品種については,ほぼ同等の発生程度である(図1)。
- 2)べと病については,「オペラ」及び「久輝」で発生が少なく,次いで,「コレクト」,「シルフィーパワー2号」及び「千夏」での耐病性が高い(図1)。
- 3)褐斑病については,「極光607」及び「まいしん」で発生が少ないが,極端に発病の多かった「千夏」を除いては,品種間差は比較的小さい(図1)。
3 利活用の留意点
- 1)本試験は,自根栽培及び台木に「ゆうゆう一輝(黒)」を用いている。台木品種によっては,異なる発生状況になる可能性もある。
- 2)本試験は,うどんこ病及び褐斑病は中発生,べと病はやや少発生条件下での試験である。
- 3)本試験の耐病性評価は,試験で用いた12品種間での比較である。
- 4)病気に強いとされている品種でも病害発生を十分に抑えることができない場合もあるため,殺菌剤を併用する。
- 5)試験に用いた品種の供給元および供給元による各病害に対する耐病性評価は以下のとおりである。
表1各病害に対する耐病性評価
(問い合わせ先:宮城県農業・園芸総合研究所 園芸環境部 電話 022-383-8125)
4 背景となった主要な試験研究
- 1)研究課題名及び研究期間
キュウリ主要病害に対する環境負荷軽減を考慮した総合的防除技術の確立(平成24~26年度)
- 2)参考データ
図1 各品種の病害発生状況(平成27年,パイプハウス)
- 3)発表論文等
- a関連する普及に移す技術
- a)地上部病害に対するキュウリ品種の耐病性比較(第89号,第90号普及情報)
- 4)共同研究機関 なし
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