普及に移す技術第91号/普及技術10
選択 一覧に戻る
普及技術(平成27年度)
分類名〔草地飼料〕
飼料用とうもろこし奨励品種「きみまる」
飼料用とうもろこし奨励品種「きみまる」(PDF:113KB)
宮城県畜産試験場
1 取り上げた理由
市販されている流通品種の特性を把握することを目的とした県内適応品種選定試験を行った結果,安定した成績を示す品種「きみまる」の優位性が確認されたので普及技術とする。
2 普及技術
- 1)飼料用とうもろこしとして「きみまる(系統名 北交72号)」を奨励する。
a 耐倒伏性及び根腐病抵抗性は,奨励品種のセリアシより優れる(表3,表5)。
b 収量性については乾物収量(kg/10a)及びTDN収量が奨励品種のセリシアより優れる(表4)。
主な特性は下記のとおりである。
表1 主要な特性表
3 利活用の留意点
- 1)栽培管理については,「牧草・飼料作物(県奨励品種)栽培の手引き」を基本とすること。
- 2)栽植本数は10a当たり7,000~7,500本とし,1本仕立てとする。
- 3)試験は畜産試験場(大崎市岩出山)の試験ほ場で実施したものである。
- 4)播種は5月上旬に行い,発芽の翌日から収穫期までの3ヶ年平均値を用いて検討を行った。また,評価に用いた成績は20本/区を3反復し得られたものである。
- 5)赤カビ抵抗性が強くフモニシン(かび毒)濃度が低い。
(問い合わせ先:宮城県畜産試験場草地飼料部 電話0229 - 72 - 3101)
4 背景となった主要な試験研究
- 1)研究課題名及び研究期間 飼料作物・牧草適応品種の選定(平成23~25年度)
- 2)参考データ
表2 生育特性
表3 形態的特性及び耐倒伏性・耐折損性
表4 収量性
表5 耐病性及び虫害発生程度
- 3)発表論文等
なし
- 4)共同研究機関
農研機構東北農業研究センター,東北地方各県
農業系三場所に戻る