普及に移す技術第91号/普及技術8
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普及技術(平成27年度)
分類名〔草地飼料〕
青刈用ソルガム奨励品種「ブラウントウミツソルゴー」
青刈用ソルガム奨励品種「ブラウントウミツソルゴー」(PDF:100KB)
宮城県畜産試験場
1 取り上げた理由
市販されている流通品種の特性を把握することを目的とした県内適応品種選定試験を行った結果,安定した成績を示す品種「ブラウントウミツソルゴー」の優位性が確認されたので普及技術とする。
2 普及技術
- 1)青刈用ソルガムとして県が定める「ブラウントウミツソルゴー」を奨励する。
- a 生育特性において奨励品種の「スダックス」と同等である(表2)。
- b 収量性については乾物収量(kg/10a)が奨励品種の「スダックス」に対し劣ったが,TDN収量は「BMR品種」であることから良好である(表4)。
- c 紫斑病,紋枯れ病抵抗性は,奨励品種の「スダックス」より,わずかに優れる(表5)。
※BMR品種とは高消化性遺伝子BMR(ブラウンミドリブ)保有品種であり,リグニン含量が少ない特性を遺伝的に保有しており,消化性が高く,産乳性や飼料効率が高い傾向にある。
主な特性は下記のとおりである。
表1 主要な特性表
3 利活用の留意点
- 1)栽培管理については,「牧草・飼料作物(県奨励品種)栽培の手引き」を基本とすること。
(問い合わせ先:宮城県畜産試験場草地飼料部 電話0229-72-3101)
4 背景となった主要な試験研究
- 1)研究課題名及び研究期間 飼料作物・牧草適応品種の選定(平成24~27年度)
- 2)参考データ
表2 生育特性
表3 草丈及び茎数等
表4 収量性
表5 耐病性,折損数等
- 3)発表論文等
なし
- 4)共同研究機関
なし
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