普及に移す技術第91号/普及技術9
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普及技術(平成27年度)
分類名〔草地飼料〕
飼料用とうもろこし奨励品種「パイオニア118日」
飼料用とうもろこし奨励品種「パイオニア118日」(PDF:107KB)
宮城県畜産試験場
1 取り上げた理由
市販されている流通品種の特性を把握することを目的とした県内適応品種選定試験を行った結果,安定した成績を示す品種「パイオニア118日」の優位性が確認されたので普及技術とする。
2 普及技術
- 1)飼料用とうもろこしとして「パイオニア118日(系統名 P2088)」を奨励する。
- a 生育特性において,牧草・飼料作物優良品種選定ネットワーク推進会議(事務局:農研機構東北農業研究センター)が定める標準品種の「32F27」と同等である(表1)。
- b 収量性については乾物収量(kg/10a)及びTDN収量が標準品種の「32F27」と同等である(表4)。
- c 紋枯れ病抵抗性は,奨励品種の32F27より優れる(表5)。
主な特性は下記のとおりである。
表1 主要な特性表
3 利活用の留意点
- 1)栽培管理については,「牧草・飼料作物(県奨励品種)栽培の手引き」を基本とすること。
- 2)栽植本数は10a当たり6,800~7,200本とし,1本仕立てとする。
- 3)試験は畜産試験場(大崎市岩出山)の試験ほ場で実施したものである。
- 4)播種は5月上旬に行い,発芽の翌日から収穫期までの3ヶ年平均値を用いて検討を行った。また,評価に用いた成績は20本/区を3反復し得られたものである。
(問い合わせ先:宮城県畜産試験場草地飼料部 電話0229-72-3101)
4 背景となった主要な試験研究
- 1)研究課題名及び研究期間 飼料作物・牧草適応品種の選定(平成25~27年度)
- 2)参考データ
表2 生育特性
表3 形態的特性及び耐倒伏性・耐折損性
表4 収量性
表5 耐病性及び虫害発生程度
- 3)発表論文等
なし
- 4)共同研究機関
農研機構東北農業研究センター,東北地方各県
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