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[出光講師]
資源のない日本がこれから国として存続していくためには、エネルギーの確保が必要です。現状、化石燃料と原子力を除いて、大規模な発電能力を持つ電源はありません。従って、今の日本は使えるエネルギーをむざむざ捨ててしまうようなことはできないし、そのような余裕も無いと思っています。
課題があるので開発を止めてしまうのであれば、今後国の発展はあり得ず、後は座して死を待つだけになります。将来の世代に対し、エネルギー資源を使うだけ使って、何の解決策も残さないわけにはいきません。私としては、課題は解決しながら使える技術にしていくこと、そのように努力することが、将来世代への義務だと思っています。
[小林講師]
エネルギー確保の前にエネルギーの消費量を抑えることが先決です。エネルギー枯渇よりもエネルギー過消費によって地球環境が壊れる方が速いかもしれません。エネルギー資源が有限だといっても未開発のものも含めるとかなりあります。むしろウランの方があと7~80年分で速くなくなります。今の時代はものを作りすぎて売れなくなり、目先を変え無理をして売り続けている状態です。あくなき経済成長を求め世界に進出して他国にものを売りまくるやり方は今後ますます国際的摩擦や格差を拡大するでしょう。生活のあり方、産業のあり方を変えていく転換点にきていると思います。発電設備も大容量集中型から消費地に近接させて分散させその地の需要に合わせたものに換え、自然の再生可能エネルギーの本格的な活用へ向かうべきだと思います。
原発は電気を売って商売するために建設され運転されます。もちろん最低限の安全性確保のためにも技術開発されてきましたが、電力会社にとって技術開発の最大の目的は経済性を向上させることです。安全確保と経済性とは互いに相反する関係にありますから、安全確保を電力会社だけに任せることはできません。国は原発拡大を国策としていますから、安全確保の監視役としては甘くなりがちです。原発は一度でも大事故が起こると被害が大きいですから、利害関係のない外部から絶えず監視が重要です。私自身は個別の危険な問題に対し具体的解決策まで考える立場にありません。安全に対する厳しい批判によって周辺住民の安全に貢献できればと思っています。
[出光講師]
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