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掲載日:2012年9月10日

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宮城のプルサーマル情報|講演会・討論会の記録

会場で寄せられた全ての質問と回答(平成21年11月19日現在・最終版)

V.原子力一般(2)

地球環境

地球温暖化防止と原子力の必要性について教えて欲しい。[牡鹿]
[資源エネルギー庁]
エネルギー安定供給、地球温暖化対策上、運転時に二酸化炭素を排出しない原子力は重要な役割
CO2排出削減に、原発は役立つと言うことについてどのようにお考えでしょうか。[牡鹿]
[出光講師]
現時点でCO2排出削減の観点から原子力に代わる大規模発電に適した電源は無いと思っています。太陽光、風力、バイオ燃料は大規模発電には不向きで、過度の導入は反って自然破壊になる可能性もあります。これら自然エネルギーは地産地消のエネルギー源として、小規模な化石燃料の使用削減になるとは考えています。
[小林講師]
私は、CO2と地球温暖化とはとちらが原因でどちらがその結果なのか、必ずしも科学的にわかっていないと思いますが、仮にCO2が地球温暖化の原因だとしても、その対策がCO2排出量を減らすことではないと思います。その場合、真の原因は、特に「先進国」によるエネルギーの使いすぎだと考えています。エネルギーを使えばその熱で地球は直接暖められます。今はその影響も小さいですが、このままエネルギー消費が増え続けるとCO2に関係なく地球はエネルギー消費による直接の加熱で温暖化します。CO2対策だけを目的に原発を考えるのは見当違いです。原発は効率の悪い発電ですから、発生した熱の大部分(3分の2)は使わずに海へ捨てられます。その熱が海水を温暖化させています。環境に比較的いい天然ガスタービン・コンバインド発電だと海水の温暖化は原発の半分で済みます。天然ガスを燃やして出たCO2による間接的な温暖化効果に比べ、原発の温排水が直接海を暖める効果のほうが小さいとはいえないのではないかと思います。
もっと大事なことは、人間の出した廃棄物という点からみると、CO2は廃棄物のうちでも最も害の少ないものです。一方、原発が生み出す放射性廃棄物は人体にとって最も有害な物質です。CO2対策に原発を持ち出すことは、最も無害な廃棄物を最も有害な廃棄物に置き換えることに他ならず、本末転倒の行為というべきでしょう。一方、CO2は廃棄物にとどまらず植物の光合成になくてはならない物質です。
地球温暖化対策にはエネルギー消費の削減以外にないと考えますが、その点からも原発は最悪です。原発は大規模集中型発電設備であるうえに、需要に合わせた出力調整ができません。したがって、需要がなければ無理にでも需要を作り出さねばなりません。これは人々にエネルギー浪費を奨励することに他なりません。需要のない夜間電力の利用やオール電化住宅の普及に現れています。こうした浪費環境は電力だけでなく化石燃料など他のエネリギーの浪費にも広がるでしょう。原発の拡大はエネルギー浪費社会をもたらし地球温暖化防止に逆行します。

お問い合わせ先

原子力安全対策課事故被害対策班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号13階北側

電話番号:022-211-2340

ファックス番号:022-211-2695

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