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約370名が参加し、講師やパネリストの発言に熱心に耳を傾けました。
女川原子力発電所3号機におけるプルサーマルについて、住民のみなさまにもっと知っていただくために宮城県・女川町・石巻市は「もっと知りたい!プルサーマル~プルサーマルシンポジウム2010~」を開催しました。
角田市出身の理学博士でみやぎ夢大使も務める大槻義彦氏から、科学の発展と原子力の平和利用の歴史や日本における未来のエネルギーのありかたを語っていただきました。
理学博士(東大)、早稲田大学名誉教授、
科学雑誌「パリティ」編集長
1936年生まれ。角田高校、東京教育大学理学部、東京大学大学院数物系研究科修了。東京大学理学部講師、早稲田大学理工学部教授を経て現職。
放射線物性研究の第一人者で、陽子線α線に関する「大槻のデイチャネリング理論」は世界的に有名。
また、「火の玉」の理論的、実証的研究を行い、電磁波プラズマによって「火の玉」のほとんどの特性を示すことに成功した。著作、テレビ出演多数。1996年度からは“ふるさと宮城”の魅力をPRし、全国に発信していただく「みやぎ夢大使」にも任命されている。
学識経験者を招いて、プルサーマルに関する最新情報や今後の女川原子力発電所のプルサーマル計画についてお知らせし、併せてプルサーマルの必要性及び安全性などについてお話いただきました。
後半は、申込み時にお寄せ頂いた質問のうち代表的なものを選び、パネリストの先生よりご回答いただきました。
なお、コーディネーター(進行役)は、昨年の対話フォーラムに引き続き、東北大学名誉教授・東北大学未来科学技術共同研究センター教授 北村正晴先生と東北大学大学院工学研究科量子エネルギー工学専攻助教 藤原充啓先生の両名にお願いしました。
原子力発電をめぐる世界的な動き、プルサーマルに関する全国の動き及び核燃料サイクルの動向と今後の技術的見通しなどを解説していただきました。
「我が国における原子力とプルサーマルの現状」
京都大学原子炉実験所教授 山名 元(やまな はじむ)氏
昨年度座長を務めていただいた、安全性検討会議のポイントや宮城県における今後のプルサーマルに関する予定、安全に対する取り組みに対する考え方などを解説していただきした。
「宮城県のプルサーマルに関する最近の動き」
東北大学名誉教授 東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター研究教授 長谷川 雅幸(はせがわ まさゆき)氏
温暖化対策における原子力の優位性について、コストや実現可能性の観点から説明してください。
回答/山名 元 氏
海外におけるMOX燃料の使用実績を見ると、使用量を増やしている国もあれば減らしている国もあるのはなぜでしょうか。
回答/山名 元 氏
プルサーマルのメリットだけではなく、新潟県中越沖地震時における柏崎刈羽原子力発電所の安全停止など、日本の原子力の技術力について説明してほしい。
また、外国に原子力発電所を売り込めた事例等、世界との関わり合いを紹介してほしい。
回答/長谷川 雅幸 氏
MOX燃料を使用する東北電力株式会社の安全管理体制はどうなっているのか。過去にはいろいろな事象が発生しているが、現在どのように取り組んでいるのか。
回答/東北電力株式会社
東北大学名誉教授、東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター研究教授。元女川原子力発電所3号機におけるプルサーマルの安全性に係る検討会議 座長。
1944年 富山県黒部市生まれ。
1966年 東北大学工学部原子核工学科 卒業。
1970年 同大学院工学研究科原子核工学専攻 博士課程 中退、東北大学 金属材料研究所助手。
1988年 同助教授。
1997年 同教授。
2007年より現職。専門分野は原子力材料、原子力と社会。
女川原子力発電所環境調査測定技術会委員(1991~2005年)、女川原子力発電所環境保全監視協議会委員(2005年~)、福島県原子力行政連絡調整会議専門委員(2003~)等を歴任。
京都大学原子炉実験所教授。
1981年 東北大学大学院工学研究科原子核工学専攻修了。工学博士。
1981年 動力炉・核燃料開発事業団東海事業所入社。
1996年 京都大学原子炉実験所・助教授、2002年より現職。
専門分野は、放射化学、核燃料サイクル工学。
著書「間違いだらけの原子力・再処理問題(WAC出版)」。
東北大学名誉教授、東北大学未来科学技術共同研究センター教授。
1942年生まれ。東北大学大学院工学研究科博士課程(原子核専攻)修了。工学博士。専門は、原子力安全工学、計測工学、ヒューマンファクタ、リスク評価・管理学。
経済産業省、文部科学省等の委員会委員を多数歴任。最近では、科学技術と社会の関係をよりよいものとするため「科学技術コミュニケーションの実践研究」を企画実施しており、多くの原子力立地地域で「原子力技術に関わる諸問題」を材料として、住民との直接対話を積極的に推進している。
東北大学大学院工学研究科 量子エネルギー工学専攻助教。
1971年北海道帯広市生まれ。2001年東北大学大学院工学研究科(量子エネルギー工学専攻)博士後期課程修了。工学博士。
2001年東北大学大学院工学研究科助手。2007年より現職。
専門分野は原子力教育、エネルギー材料。宮城県女川町、青森県六ヶ所村等で身近な材料を切口とした一般向け理科実験講座を開設し、一般の皆様とエネルギーについて科学的に考えるための活動を展開中。
プルサーマルに関するご意見・ご質問等を、シンポジウム参加申し込み時と当日にシンポジウム会場にて受け付けました。
なお、いただきました一部のご質問につきましては、シンポジウム第2部の中でパネリスト及び東北電力から回答しましたが、ここで全てのご質問に回答いたします。なお、回答にあたっては、同様のご意見を集約したものについて、パネリスト、東北電力及び県が回答しています。
※誤字・脱字等は文意が変わらない程度に修正を加えております。
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