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令和2年1月16日(木曜日)に大崎市立大貫小学校において,「こども環境教育出前講座」を開催しました。
3年生児童がNPO法人蕪栗ぬまっこくらぶ職員から講義を受け,蕪栗沼の特徴や生態系について学びながら,蕪栗沼に飛来する渡り鳥について考えました。
環境教育では,理科や社会科など教科教育の総合的・横断的な理解を促すとともに,論理的な思考力・判断力等を育みます。
宮城県は,持続可能な社会を次世代に残していくために,小学生の時期に環境教育を受ける機会を十分に確保し,環境問題を主体的・協働的に考え,行動する人材の育成に取り組みます。
蕪栗ぬまっこくらぶは,蕪栗沼の保全や管理を行っている特定非営利活動法人で,渡り鳥の調査や湿地環境の維持管理のほか,地域の小・中学校に「生きもの出前授業」「水辺の生き物観察」「水質クリーン作戦」等の環境学習プログラムを提供して,環境教育支援に取り組んでいます。法人事務局長の高橋のぞみ氏は宮城県環境教育リーダーを務め,野鳥等の動物観察に関する出前授業を行って,体験的な学習を支援しています。
大貫小学校では,ふるさと教育全体計画及び環境教育指導計画を策定し,郷土の自然や文化に親しみ正しく理解する態度や自然環境・生態系保全を大切にする心の育成などを目標に掲げ,教育活動を体系化して展開しています。協働教育全体計画には「地域と連携した教育活動・地域活動の推進」を示し,それぞれの教育目標の達成を通じて,協働して課題解決する力を育成しています。
高橋氏はあらかじめ,次回に体験学習「冬の渡り鳥の観察」を行うことを児童に話し,目的をもって観察できるように今回の学習を行うということを明確に伝えました。
名称や数値等の情報を提供することにとどまらず,児童に予想させたり,既出のものと比較させたりして,児童が主体的に学び取れるような活動を取り入れました。小説「大造じいさんとガン」や,天然記念物に関する制度なども紹介して,各教科・領域等の学習に関連付けたり発展させたりできるようにしました。
蕪栗沼や伊豆沼・内沼の渡り鳥は全国的に珍しく,毎年,県外から2~3万人が観察のために来県することや,“みんなにとって当たり前の光景は,他県の人たちには当たり前ではない”ことなどを話し,自らの地域のよさを認めることができるように導きました。
児童は,野鳥そのものに関することだけでなく,「プランクトンって何?」「何色?」などと,疑問に思ったことをためらいなく講師に問い掛けるなどして学びを深めました。
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