鹿島台中学校「キャリアセミナー」

令和3年11月12日(金曜日)に,鹿島台中学校が宮城県大崎倫理法人会と連携して「キャリアセミナー」を開催しました。宮城県大崎倫理法人会は大崎地区の会社経営者等で構成される組織で,定期的に学習会を開催する中で,学習成果を社会に還元する機会を模索していました。ある学習会の講師を鹿島台中学校の教諭に依頼したことがきっかけとなり,同校において「キャリアセミナー」を開催することとなりました。

講話「よりよく生きる～働くことについて～」
宮城県大崎倫理法人会会長:中村信一郎氏

※以下は講話内容（抜粋）

• 大人になっても自分の知らないことは学ばなければならない。学び続ける姿勢が大切である。
• 「幸せ」の定義はひとそれぞれ。考え方によって変わるので,自分で整理する必要がある。
• 人と人の出会いは,「海中にいるウミガメが浮上し,海面にたまたま浮かんでいた浮き輪から顔を出す」のと同じくらい奇跡的なものである。人との出会いを大切にするべき。
• 読書をしたり先輩の話を聞いたりすることで,自分が経験する以上のことを学べる。
• 皆が自分の望む職業に就けるわけではない。例えば,「将来Jリーガーになりたい」と思っても,実際になれるのはごく一部の人だけである。将来自分にどのような可能性があるかは分からないので,自分の選択肢を広げるために勉強するのである。
• 「どうせ自分なんて・・・」と,本当はできるのにやらないのはダメ。実際にやってみれば変わることが多い。色々なチャンスを逃がさないためには,その時にやれることをしっかりやることが大切。

キャリアセミナーの様子

倫理法人会の会員10名が小グループに分かれて,自身の学生生活の様子や職業観等について話しました。講師は事前にプロフィールシートを作成し,生徒はその内容を確認したうえで話を聞きました。講話の後には,代表生徒がファシリテーター（進行役）となり,個々が付箋に記した感想や質問事項をまとめました。生徒からの質問に対して,各講師は「一緒に仕事をしたいのは信頼できる人」,「仕事をするためには好きなことだけではなくバランス良く学ぶことが大切」等と回答し,「現在の学びや経験が社会人になった時に役立つ」というメッセージを込めました。ワークショップを終えた生徒は,「仕事に対するイメージがポジティブに変わった」等の感想を述べていました。