広原小学校「こども環境教育出前講座」
令和3年10月20日(水曜日)に加美町立広原小学校で「こども環境教育出前講座」を開催しました。宮城県環境教育リーダーの千田信良氏(有限会社千田清掃)が講師を務めました。授業では,気象変化等に関する具体的なデータが動画や画像と共に提示され,実際に環境問題に取り組む事業所としての利点が生かされていました。
宮城県では,環境問題を主体的・協働的に考え,行動する人材育成の一環として,環境政策課環境計画推進班が主管して「こども環境教育出前講座」を開催しています。宮城県環境教育リーダーが講師となり,環境問題を子供たちに身近な事象と関連付けて考えさせる機会を提供しています。
授業の様子
- 講師は,温室効果ガスによる地球温暖化のイメージを分かりやすく伝えるために,地球を人間に例えて,「暑い夏に防寒着を着ているようなものだ」と説明しました。
- 1880年以降,地球の表面温度が2度(華氏)上昇していることについて,温度の変化を色で表した20秒程度の動画で提示しました。
- 私たちの豊かな暮らしを支える電力を供給するため,火力発電所で多くの二酸化炭素が排出されていることが地球温暖化の要因となっていること,さらには,日本の火力発電所で使用する燃料のほとんどが海外からの輸入に依存している事実を紹介しました。
- 地球温暖化による環境や生態系への影響について,具体的な事例をあげながら詳しく解説しました。痩せ細ったホッキョクグマが町に出没してゴミ捨て場をあさる様子が示されると,児童はさらに真剣な表情で講師の話を聞いていました。
- 地球温暖化による気象変化の例として,西日本豪雨や宮城県丸森町での台風被害等を紹介しました。
- 地球温暖化対策の1つとして,再生可能エネルギーの有効性を示し,身近な取組例として,太陽光パネルや鬼首地区の地熱発電,鳴子地区の水力発電,加美町の木質バイオマスを紹介しました。
- 講師が経営する有限会社千田清掃では,菜種油や廃食油(天ぷら油等)を再利用したバイオディーゼル燃料を製造していることを紹介し,バイオ燃料で走るゴーカートの試乗体験を行いました。