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小・中・高等学校の全時期を通じて,人や社会とかかわる中で社会性や勤労観を養い,集団や社会の中で果たすべき自己の役割を考えながら,将来の社会人としてのよりよい生き方を主体的に求める子供たちを育みます。
この教育活動をより力強く進めていくために,地域と学校が連携・協働して子供を育てる仕組みづくりを推進し,子供も大人も学び合ってつながりを深め,「持続的な地域づくり」の体制を強化します。
テーマ『未来の創造~強い心と高い志をもって~』
岩出山中学校区(大崎市立岩出山小学校・岩出山中学校,岩出山高等学校)では,宮城県教育委員会の推進地区指定を受け,小・中・高及び地域との連携や交流を推進し,児童生徒が他者や社会とかかわり合って豊かな学びを構築することを目指しています。児童生徒一人一人が故郷「岩出山」に愛着を感じながら,自分の将来の生き方に関心を高め,社会的・職業的自立に向けて自分の未来を創り上げていけるように,教育活動に取り組んでいます。
開会に当たって,岩出山中学校応援団がエールを披露し,力強く勇壮な動きや表情で表現しました。また,岩出山中学校なぎなた部が演武し,地域の偉人の功績に向き合い,その継承に取り組んでいる成果を発表しました。
【岩出山小学校】高齢者疑似体験を通じて“高齢者ゆえの見えにくさ・聞こえにくさ・歩きにくさ”を理解し,それを踏まえ,自分としてどのようにかかわりたいのかを考えることができたと述べました。また,デイサービス交流で,ユニバーサルデザインの存在を知り,その意義や役割について調べることを学習課題にして取り組んだ様子を発表しました。
【岩出山中学校】校内の縦割り活動で,リーダーとしてまとめたり導いたりする大変さを体験したことや,それを経て,成就感や共に活動する喜びを味わうことができたということを発表しました。また,修学旅行先で,地域行事(政宗公まつり)で発表する踊りを披露した取組を通じ,地域のよさに目を向け,伝統の重みを知り,地域の一員としてPRすることの喜びを得たことを発表しました。
【岩出山高等学校】3年間の総合的な学習の時間(悠備館SHIP)で地域とかかわりながら,自己理解を果たし,自身が地域にできることを考える学習に取り組んでいる様子を発表しました。地域貢献事業の一環として「政宗公まつり」に参加したことから,運営上の役割を果たしたり地域の一員として責任感を高めたりすることができ,自己肯定感を高めることにつながったと述べました。
小・中・高の児童生徒,高校を卒業したばかりの地元在住の青年,中学校同窓会長を務める小売店経営者,岩出山出身で都市圏に在住する壮年(大学教授)がパネリストになり,政宗公まつりの思い出や,それぞれの立場での地域とのかかわり・地域への思いを述べ,活動を通じて変容した自分自身について意見を交わしました。
小学校児童は,運動会や学芸会を通して,自分の目標や役割に取り組み続けることやあきらめないことの大切さを学び直した様子を話しました。
中学校生徒は,応援団活動を通して,他者とのかかわりから生き方を学び,困難な体験でもいつかプラスになると考えられるようになったと述べました。
最後に,大学教授は総括的に,「この発表会をやらなかったら(準備したり運営したりする手間がないので)楽だった。人が生きていくというのは,面倒なこと。社会では多くの人との出会いがあるが,楽しさも面倒もある。しかし,面倒があるから人と出会える。面倒は楽しいことなのかもしれない。」と述べ,児童生徒や青少年を激励しました。
児童生徒は,地域住民とのかかわりによって豊かに学んで,多様な見方や考え方があることに気付き,自分自身の在り方や生き方の探究に生かしている様子が見られました。
学校は教育課程の目標を達成するために地域との連携・協働を推進し,その有効性を意識して体系化して取り組んだことによって,指導の成果を高めることにつながりました。
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