ここから本文です。
もと漆箔であったようだが、現在はその後の修理によって、もとの彫技が相当損なわれている。全体がすっきりとまとまり、体魎にはゆったりとした抑揚がある。彫技はやや浅めで固いが衣文に繁雑さはなく、とくに大腿部を強調するY字型衣文は、快慶の作風を伝承している。顔はひきしまり理知的で、螺髪は細かく、髪際の曲線はなだらかである。
(ヒノキ材寄木造 像高78.3cm 鎌倉時代)
お問い合わせ先
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
重要なお知らせ
こちらのページも読まれています
同じカテゴリから探す