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これらの像は、文治2年(1186)運慶作の静岡県願成就院の不動三尊に通ずる様式を備えている。いずれも衣服に文様が残されているが、仏体にわずかながら修理のあとも見られ、文様にも古いものと新しいものが見られる。
不動明王の右に立つ衿掲羅童子は、肉身は白色で蓮茎を持つ。左の制庇迦童子は、肉身は紅蓮で、右手に金剛棒を持つ。前者は恭敬小心であり、後者は且眞目悪性の者と言われる。表情もユーモアに富み、自由に写実的に作られた点から、製作時代は鎌倉期であると思われる。
(像高:不動明王立像153.5cm、衿掲羅童子95cm、制ロモ迦童子93cm 鎌倉時代)
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