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風土記御用書出は村名の由来、田畑の収穫高、男女別人口、家数、牛馬の数、名所旧跡、寺社、山川、堤、産物、道、村境など所定の項目について書き上げた「風土記御用書出」を中心に「代数有之御百姓書出」「品替御百姓書出」「古人書出」「神職書出」「寺院書出」等から構成される古記録群である。本資料は仙台藩が安永年間(1772~1781年)に村或いは知行所単位に提出させたもので、一般には「安永風土記」といわれている。
このような構成の本資料は、他藩で作成された風土記等の同種資料中にあって、膨大かつ詳細な記載内容である点において全国屈指のものであり、江戸時代中期仙台藩の藩勢・地理・自然・伝承を教える根本資料と位置づけられ、県内各地域の成立と展開を究明するために不可欠な資料である。
本資料は数多い類品の中で書出類の点数が最も多く、かつ原本もしくは最も原本に近い資料と考えられている。
風土記御用書出 伊具郡4冊
伊具郡西根大蔵村(丸森町)
磐井郡東山北方大原村(岩手県一関市)
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