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仙台藩3代藩主綱宗の側室で、4代藩主綱村の生母であった三沢初子が所用した帯。12条のうち、染に描絵が1条、染に繍が1条、染のみが3条、織文が7条である。特に春草を墨描きした雪輪文を絞り染めして音律的に構成した白編子地雪輪春草文帯は、室町中期から江戸初頭にかけて盛行した辻が花風の優れた染織技法を示している。
武家における女性用の帯が、機能性に加えて装飾的にも重要な存在となってくるのは近世初期のこととされている。初期の帯は幅が狭く、中期から次第に今日のような幅の広い帯に発展するが、本資料によりその変遷過程を知ることができる。
(幅5.5~13.4cm 長さ110~310cm 江戸時代)
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