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角田市の尾山金津で、古くは旧暦7月6日、現在は8月6日に行われている、子供組を主体とした特殊な七夕行事である。
行事は、7才から15才までの男子が町ごとに子供組を組織し、それぞれの組の中心となる宿の前に「カラオクリ」と呼ばれる色紙・短冊・吹流し・提灯などをつけた竹飾りを立て、夕方6時頃から子供組ごとに隊列を組み、提灯をかざして大将の拍子木に合わせて全員で新古今集に収められている短歌の一首を唱和しながら金津の町を何度も練り歩くというものである。
七夕の竹飾りを「カラオクリ」とよんでいるのは「空送り」であり、「本送り」である提灯行列に対しての呼称であることから、この七夕は「星祭り」的行事ではなく、むしろ邪霊を鎮送する送り行事であり、県下では他に類例のない貴重な民俗行事である。
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