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加美町(旧宮崎町)の小泉集落に伝わる「小泉の水祝儀」は開始時期は不詳であるが、毎年旧暦2月2日に行われている。
行事の内容としては、前年結婚した夫婦とこの地区に転入して満1年以上居住した夫婦が盛装し講中の人々が手を取り合って作る鳥居をくぐり抜けて道祖神(男根)を祀った祭壇に至り、礼拝するなどして講組織への加入資格を認めてもらう儀礼が中心となっている。このほか、参加者全員の額に墨で「水」の字が書かれたり、集落の家々を回り、柄杓で水を屋根にかけたりする行事なども、組み込まれており、火伏せの行事や家内安全や安産の祈願も付与されている。
「水祝儀」はかつては県内各地で行われていたが、そのほとんどが廃絶したなかで、小泉集落ではほぼ旧態のまま伝承されており、貴重である。
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