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「横山不動」の名で当地方で広く信仰を集めているこの不動明王は、一般に丈六といわれる巨像で、平安時代にさかのぼる数少ない不動明王の大作として貴重である。この仏像は、四材をはぎ合わせた構造で、部材の改変は少なく、両手指のほとんどまで製作時の様相をとどめており、右手に持つ宝剣も当初のものとみられる点でも貴重である。
また、東北地方の仏像に多い桂材を用いていることから、当地の巨像製作に習熟した仏師による製作とみられ、奥州藤原氏の勢力下における盛んな仏像製作活動の様子をしのぱせる遺品としても価値が高い。
(カツラ材寄木造、像高:275.0cm、平安時代)
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