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雲版は寺で合図のために打ち鳴らす器具である。この雲版は、瑞巌寺が伊達政宗によって建てられる前に、鎌倉時代からあった円福禅寺の庫裏にかかっていた雲版である。表面中央牌上に「円福庫院雲版」と鋳出し、下に蓮華状の撞座、左右に雲上の日月とを表している。住持明極誌嘉暦丙寅秋という銘を刻しており、北条貞時の十二回忌に円福寺住持として請僧を務めた九世明極聡愚和尚が、嘉暦元年(1326)に作らせたとみられる。
(鋳銅 縦径87.9cm 横径88.5cm 鎌倉時代)
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