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高蔵寺阿弥陀堂の本尊で、寄木造に漆箔を施した丈六の巨像である。治承元年(1177)に建った堂の本尊として、翌2年に作られたものと推定される。当時上流階級で盛んに仏像を造ることが行われたが、これも鎮守府将軍の藤原秀衡と妻が造らせたと伝えられている。面相は、眉目が切れ長く豊麗である。この像の表情や衣の襞の表わし方は、それまでの優美な感じから、鎌倉時代の強さに変ろうとする時代の作風を示している。
(ケヤキ材寄木造漆箔 像高272.7cm 平安時代末期)
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