ここから本文です。
沢辺字木戸口にある板倉堰の延長約770mに及ぶ地域に、かつて異状とも言えるほど大量にゲンジボタルが発生した。雌は22mm、雄は16mmで、波のゆらぐように飛び交う蛍の群は壮観であった。
『奥道中歌』(文政2年)に「…あれ宮野、沢辺の蛍…」とうたわれ、『奥往来』(天明4年)にもとりあげられるなど、古くから蛍の名所とされた。このあたりは分布の北限地帯であるが、家庭雑排水の流入による汚染と農期以外の取水停止によって、一時期ホタルがほとんど見られなくなった。しかし、昭和63年度から農業用水と蛍発生水路とを分離する改修事業を行った結果、近年再びゲンジボタルが戻り始めた。
ゲンジボタル Luciola cruciata(ほたる科)
お問い合わせ先
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
重要なお知らせ
こちらのページも読まれています
同じカテゴリから探す