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上品下生の印を結んだ来迎阿弥陀で、小像ではあるが端正な坐像である。頭部の螺髪は刻みつけてあり、顔は明るくやさしい表情で、平安末期の平泉文化圏でつくられたものと思われる。もと岩手県東磐井郡折壁の室根山関係の観音堂にあったものという。平泉中尊寺金色堂三代廟の清衡、基衡の棺上の弥陀は、いわゆる上品上生の弥陀であり、三代秀衡の棺上の弥陀は、いわゆる上品下生の弥陀に作られている。当時の信仰の推移によるものとみられる。
(寄木造 像高41.8cm 平安時代)
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