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米川の水かぷりは、東和町米川の五日町町内で2月の初午に行われる火伏せの行事である。初午の日の朝、五日町町内在住の男達が宿に集まって・藁製の装束を作る。この行事は、厄年の男達が中心となって行われる。
行事は、藁製のオシメという装束とアタマという被り物を付け、顔に鍋墨を塗った一団が、ポンデンを持った還暦の者を先頭に大慈寺境内の秋葉権現社にお参りした後、通りの家に水をかけながら町中を南から北に走り抜ける。
水かぶりの一行が通りかかると町内の人々は、争って装束の藁を引き抜き屋根に載せる。こうすると火伏せになるとか、魔除けになるといわれている。米川では、初午の日以外に水かぶりをしてはならないとされ、また、水かぶりの一行が通り過ぎるまでは、色の付いたものを食べることが禁じられている。これを破ると火事が発生しやすくなると伝えられている。
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