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カヤ材一木に顔と胴体を彫り、背面を刳り、背部も一木から彫ったものを前後に合せる古い手法で造った立像である。強い男性的な表情を持ち、肩巾が広く張り、腰廻りが太く堂々とした体躯で、よく均整がとれている。
古く桃生町の延喜式内社日高見神社の本地仏とされたものが、中世にこの浜に移されたものと思われる。もともとは彩色していなかったものを室町時代以降に今のように彩色修理した。
高知県恵日寺の十一面観音像とともに、鎌倉初期にさかのぼる貴重な遺例である。
(カヤ材内刳 像高273.6cm 鎌倉時代)
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