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我が国の薬物事犯の検挙人員は、近年1万4千人前後の横ばい状態が続いていましたが、令和4年は12,621人と前年より1,787人減少しました。
令和4年の本県における薬物事犯による検挙人員は143人と、令和3年の152人に比べ9人減少しています。覚醒剤事犯による検挙人員は68人と減少傾向が続いていますが、大麻事犯による検挙人員は59人と増加傾向を示しており、うち約7割が30歳未満となっています。
国内においても青少年の大麻事犯が増加傾向にあり、大麻合法化を推し進める海外からの影響や様々な乱用形態等複雑かつ巧妙な事態への喫緊の対応が迫られています。
また、若年層に広がる市販薬の過剰摂取、いわゆるオーバードーズの対策も課題となっています。
国は、令和5年8月に「第六次薬物乱用防止五か年戦略」を策定し、主な重要項目として、「大麻乱用期への総合的な対策の強化」、「再乱用防止対策における関係機関と連携した"息の長い支援"強化」、「サイバー空間を利用した薬物密売の取締りの強化」、「国際的な人の往来増加への対応強化」、「薬物乱用政策についての国際社会との連携・協力強化と積極的な発信」を掲げました。
このような状況を踏まえ、「薬物乱用のないみやぎ」の実現に向けて、県民、事業者、民間団体、行政機関等、地域社会を構成するすべての主体が共通認識のもと、薬物乱用防止を推進していくための基本的な方向性を示す指針となる「宮城県薬物乱用対策推進計画(第6期)」(計画期間:令和6年度から令和10年度までの5か年)を策定しました。本計画は、3つの基本目標として「基本目標1 啓発強化による薬物乱用未然防止」、「基本目標2 薬物乱用者及びその家族への支援充実による再乱用防止」、「基本目標3 指導・取締り・水際対策の徹底による薬物の不正流通防止」を掲げ、目標を達成するための9の対策、69の取組を展開するものとなっています。
宮城県薬物乱用対策推進計画(第6期)(PDF:3,256KB)
令和2年度宮城県薬物乱用対策報告書(令和元年度分)(PDF:963KB)
令和3年度宮城県薬物乱用対策報告書(令和2年度分)(PDF:1,591KB)
令和4年度宮城県薬物乱用対策報告書(令和3年度分)(PDF:1,333KB)
令和5年度宮城県薬物乱用対策報告書(令和4年度分)(PDF:1,660KB)
種類 | 薬理作用 |
---|---|
覚醒剤 | 神経を興奮させる作用があり、中毒が進むと幻覚や妄想の症状が現れる。 |
大麻 | 気分が快活、陽気になる。 中毒になると幻覚、妄想等に襲われ、狂乱状態から暴力的挑発的行動を起こす。 |
コカイン | 神経を興奮させる作用があり、身体が軽く感じられ、腕力、知力がついたという錯覚が生じる。 乱用を続けると、覚せい剤と同様の中毒症状が現れる。 |
LSD | 強烈な幻覚作用を持ち、精神障害を引き起こす。 |
MDMA,MDA | 幻影、幻聴等の幻覚作用を持ち、精神錯乱、消化器障害、記憶障害を引き起こす。 |
向精神薬 | 中枢神経の鎮痛・興奮作用を持ち、中毒性精神障害を引き起こす。 |
有機溶剤(シンナー等) | 大脳・神経・骨髄・生殖器等体の内部に様々な障害や萎縮がおこり、幻覚、妄想などの精神症状や発育不全・消化器障害等の身体症状が現れる。 |
危険ドラッグ |
「脱法ハーブ」、「合法ドラッグ」、「お香」、「アロマ」、「バスソルト」等と称して販売され、吐き気、頭痛、精神障害、意識障害等を引き起こす。 |
H27 | H28 | H29 | H30 |
H31 (R1) |
R2 | R3 | R4 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
覚醒剤 | 146 | 124 | 137 | 90 | 89 | 100 | 96 | 68 |
大麻 | 29 | 18 | 33 | 50 | 48 | 61 | 44 | 59 |
麻薬 | 6 | 5 | 9 | 15 | 9 | 5 | 11 | 8 |
シンナー・トルエン | 3 | 3 | 4 | 9 | 2 | 4 | 1 | 4 |
向精神薬 | 1 | 1 | 12 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
指定薬物 | 8 | 9 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 |
(県警、東北厚生局麻薬取締部,海上保安部(薬務課集計)調べ)
公益財団法人麻薬・覚せい剤乱用防止センター薬物乱用防止「ダメ。ゼッタイ。」ホームページ(外部サイトへリンク)を御覧ください。
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