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3 日本国内で禁止されていることは知っているけれど、本当に危険?
大麻は、アサ科の1年草です。日本では、古くから神事や伝統的な織物などに、その繊維が利用されてきました。これらの用途で使われる大麻は、大麻取締法(令和6年12月12日から大麻草の栽培の規制に関する法律)に基づく免許を与えられた方だけが栽培することができます。
薬物としては、花穂(かすい:稲穂のような形で咲く花)や葉をそのまま乾燥させたもの(乾燥大麻)、樹液を圧縮したもの(大麻樹脂)、溶かして抽出したもの(液体大麻)などがあります。現在、大麻の所持・栽培・譲渡は大麻取締法に基づく刑罰の対象です。また、令和6年12月12日からは大麻が麻薬及び向精神薬取締法における「麻薬」になるため、その不正な施用が禁止されます。
出典:東北厚生局麻薬取締部・県警察本部銃器薬物対策課・宮城海上保安部(県薬務課集計)調べ
令和5年、大麻を所持するなどの違法行為で検挙された人数は49人でした。
大麻には脳に作用するTHC(テトラヒドロカンナビノール)が含まれており、乱用すると以下のような様々な影響があります。
大麻の害とたばこの害を単純に比較することはできません。大麻には、脳に作用するTHC(テトラヒドロカンナビノール)が含まれており、精神に異常をきたすような症状になる可能性があります。一方たばこには、精神に異常をきたすような症状はありませんが、肺がんなどのリスクがあります。
カナダ、ウルグアイ、アメリカの一部の州など、大麻の使用を合法化している地域はあります。しかし、安全だと認めているわけではありません。犯罪組織による流通を防ぐことが主な理由で、決して安全だから合法としているわけではありません。そのため、大麻を合法化した地域であっても、その影響が大きい未成年の使用は禁止されています。
乾燥大麻や大麻樹脂を紙で巻き、たばこのように火をつけて煙を吸ったり、水パイプなどを使って吸ったりするほか、近年では、大麻リキッドや大麻ワックスなどと呼ばれる液体大麻を使用することが増えています。液体大麻は、大麻成分(THC)の濃縮物であり、非常に危険です。
また、海外では大麻成分(THC)を含んだクッキーやチョコなどのお菓子が売られていることがあります。知らずに買って日本に持ち込もうとして検挙されたり、食べて救急搬送されたりすることがありますので注意しましょう。
令和6年12月12日に「大麻取締法及び麻薬及び向精神薬取締法の一部を改正する法律」の一部が施行されます(外部サイトへリンク)
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