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持続可能な社会を次世代に残していくために,小学生の時期に環境教育を受ける機会を十分に確保し,環境問題を主体的・協働的に考え,行動する人材の育成に取り組みます。
環境教育は,理科や社会科など教科教育の総合的・横断的な理解を促すとともに,論理的な思考力・判断力等を育みます。⇒⇒⇒【環境生活部環境政策課】
テーマ『地元の自然を楽しく学ぼう』
<講師:コーディネーター>高田 豊 氏(元 こもれびの森森林管理事務所長)
宮城県環境教育リーダーである高田氏は,花山小学校協働教育推進委員会地域コーディネーターをも務めていることから,自ら講話するのではなく,地域人材・地域資源を活用した環境学習活動が進められるようにコーディネートしました。
各講師は,花山地区における「水」との関わりの歴史を追いながら,産業や文化について児童に考えさせるように講義を展開しました。
高田氏は地域の講師に直接関わって,児童に聞かせたい内容を引き出したり,児童が関心を持ちそうな話題について質問したりし,講義の流れを整理していました。
訪問した養殖場では本来は見学や視察を受け入れていないこと,なぜならば稚魚をできるだけ自然界に近い環境で育てる必要があること,そのため,当日も“いけす”のそばにあまり近寄らないようにすることなど,児童は稚魚養殖の難しさについて伝えられました。また,北海道産の卵をふ化させていることや,餌は魚体の大きさに応じて変えていることなど,養殖の概要を知らされるとともに,花山地区は宮城の銀鮭育成の一翼を担っていることについて学びました。講師は,岩手・宮城内陸地震による被害からの復旧・復興の取組について,「災害で山や川が崩れ,復旧工事はしたものの,“本当の自然”はなかなか戻らない。」「(壊れた養殖池を直して)もう一度頑張ろうと思ったのは,それまでの人とのつながりや,花山の魚を好きな人がいたからこそ。」と紹介し,児童は真剣な表情で聞いていました。
花山ダムは宮城県が初めて手掛けた重力式コンクリートダムで,台風による被害への対策として“治水”を行うために作られたことについて,栗原広域圏の歴史にそって説明がありました。児童は,実際に縮小模型に水が流れた様子を見て,ダムの役割と必要性,貯めた水の利用方法のほか,ダムがなかったらどうなるかということを実感して理解した様子でした。この後,ダム監視カメラの操作体験や,ダムで働く車でのアナウンス体験,ダム堤体の見学を行いました。最後に所員から,「放水ゲートの開閉はボタン1つで操作できてしまうが,ダム下流には目に見えない多くの県民がいることをしっかり意識し,責任を感じながら仕事に取り組んでいる」という話があり,児童は職員の責任感や使命感の強さに触れることができました。
四ノ宮氏から,花山農山村交流センターの展示品とこれらに関連する花山地区の歴史等について説明がありました。秋田から平泉につながる道があって栄えていたことや,鉱山や複数の水力発電所があって交易が盛んに行われていたという話のほか,昔の学校の様子についても紹介がありました。花山小学校にはたくさんの子供が在籍していたという話を聞き,児童は現在との大きな違いに驚いていました。また,氏がダム建設に携わった際の苦労についても,詳しく知らされました。
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