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かつて『品井沼』という広大な沼が,宮城郡と黒川郡と志田郡にまたがり存在していました。その大きさは,周囲が16.5キロメートル,面積が約1,800ヘクタール(東京ドーム385個分)ありました。
『元禄潜穴』とは,今から約310年前の元禄時代に,米を増産しようとした仙台藩が,この『品井沼』を干拓するために掘った排水路のうち,潜穴(つまりトンネル)部分のことをいいます。『元禄潜穴』の延長は約2,600mありましたが,その高低差はわずか160cmしかなく,ほとんどが人力による工事は困難を極めたようです。
干拓前の品井沼の様子(推定)
『元禄潜穴』は,現在,松島町指定の文化財になっており,小学校の副教材にも掲載されていることから,施設の保全を図るとともに,先人の遺業を公正に引き継いでいけるよう,平成16年度から地域用水環境整備事業/歴史的施設保全型を実施し,施設の整備を図っています。
(左)穴頭 施工前
(右)穴頭 施工後
(左)ずり穴 施工前
(右)ずり穴 施工後
潜穴(トンネル)を作るとき,土砂を運び出すために掘られた穴 ずり出し穴(ずりだしあな)ともいう
詳細は,松島町教育委員会にお問い合わせください。
Tel 022-354-5714
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