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この地域は村田(むらた)町と川崎(かわさき)町とにまたがり、全体的には標高200m前後の丘陵地となっています。この地域は、その名が示す通り、いたる所に急斜面の険しい谷がいく筋も見られ、周辺部の緩やかな丘陵地とは際だった景観上の違いを見せています。
この深い谷により、昔から人々がこの地域に足を踏み入れることはあまりなく、そのため自然がありのままの姿で現在まで残されてきました。県内の低い丘陵地では、開発によって自然がかなり失われてきていますが、この地域では、他の丘陵地ですでに失われてしまった植生や動物も昔のままに見ることができ、学術的にも貴重な地域となっています。
地域遠望 |
谷山は、急峻な斜面で多くの小沢を持つ起伏のはげしい地形をもっています。この斜面にイヌブナ林、尾根筋にアカマツ林が発達しています。
イヌブナ林にはイヌシデ、アサダ、ホオノキ、アカシデ、コナラなどの高木が混生しており、目をみはるようなイヌブナの大木を見ることができます。
アカマツ林は100年から150年生の大木をもち、キタゴヨウやコナラを混生し、スズタケが林床をおおっています。
谷山石橋(たにやましゃっきょう)
この地域の東半部を高いところから遠望すると尾根筋の高さが比較的よくそろった丘陵地帯に見えますが、近づいてみると、深い谷が数多く刻み込まれていて、鋭いV字谷になっています。たとえば地図上で測ると、長さ800mの間に8本の尾根と7本の谷が入るほどの地形です。
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