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この地域は仙台市街地の西部に位置し、都市近郊に残されたまとまった緑地の一つとして貴重な地位を占めています。
仙台の市街地拡大にともない、この地域周辺も次々と開発されてきていますが、それだけに都市住民の良好な生活環境に資する都会のオアシス的役割として、この地域の位置づけはますます重要になってきています。
権現森は標高300mほどの丘陵であり、太白山と並んで仙台地域住民の身近なハイキングコースとして昔から親しまれてきました。特に、標高294mの松尾神社がまつられている峰には縦横に歩道が整備されており、夏休みや休日になると、自然とのふれあいや、野鳥のさえずりを求めて訪れるハイカーを数多く見ることができます。
権現森 |
ソヨゴ林 |
この地域の北部のアカマツ林のなかにソヨゴの小群落が分布しています。本県では貴重な群落の一つで、ソヨゴの自生北限地でもあります。
ソヨゴは、モチノキ科に属する常緑小高木で、この地では高さ8mほどになっています。これまでは新潟県北部が北限とされていましたが、この地域に発見されたことは貴重と言えます。
アカマツ林は北海道南部から広く日本全土に見られ、平地から丘陵地の、土壌が浅く乾燥しやすい所に分布しています。アカマツが高木層を占めていて、マンサク、コナラなどがまじり、スズタケやヤマツツジ、ヤブコウジなどの下生えが目立つ林です。このごろ県内でもマツノザイセンチュウによる松枯れが随所で見られ、心配されています。
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