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この地域は、塩竈(しおがま)市、多賀城(たがじょう)市、利府(りふ)町の2市1町にまたがる加瀬沼を中心とした地域です。
加瀬沼は緑に包まれたひっそりとした景観を呈しており、地域住民の憩いの場として昔から愛されてきました。水辺は都会の喧騒(けんそう)を離れ、野鳥のさえずりを聞きながらたたずむには格好の場所で、新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込みながら身も心もリフレッシュすることができる、都市近郊では貴重な休養地の役割を果たしています。
また、仙塩地域の池沼では都市化の影響で貴重な水生植物が次々と失われつつありますが、加瀬沼にはガガブタ、ヒメシロアサザ等、宮城県としては希少な水生植物が残されています。
夏の加瀬沼 |
加瀬沼は、外周約4km、面積約20haの灌がい用溜池(ためいけ)です。寛文事件(伊達騒動)で非業(ひごう)の最後をとげた涌谷(わくや)の伊達安芸宗重が築堤したと言われています。沼は、ヘラブナの釣り場として広く知られ、近くには特別史跡多賀城跡や陸奥総社宮(むつそうじゃのみや)などの史跡もあり、たくさんの人々が訪れ、楽しんでいます。
沼の周辺はコナラ・クリ林が多くを占めていますが、モミ林やアカマツ林、スギ植林が随所に分布しています。一年を通して、エナガ、シジュウカラ、ホオジロ、ヒヨドリなどが見られ、冬には、オオハクチョウ、マガモ、オナガガモ、ユリカモメなどの水鳥も観察されています。
加瀬沼の在来種
加瀬沼に集う水鳥たち |
ユリカモメ |
野山に出て野鳥を観察するのには、8倍程度の倍率の双眼鏡があるとよいでしょう。高倍率の双眼鏡は手ぶれがするとかえって見えにくくなります。
観察する時の服装は周囲の色と同系色のものを選び、野鳥に警戒心を与えないようにしましょう。
野鳥を覚えるコツは、姿、声、見られる場所や時期に注目し、ハンドブックを持参して、その場で確認するとよいでしょう。
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