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この地域は、阿武隈(あぶくま)川、名取(なとり)川、七北田(ななきた)川などの河川が太平洋に注ぎ、そこから供給される土砂と海岸流とによって、美しい砂浜を形成しています。この砂浜には藩政期の昔から防潮林としてクロマツが植えられ、今では海岸線から幅約100~300mにわたって見事なクロマツ防潮林が広がり、白砂青松(はくしゃせいしょう)の美しい砂浜景観を呈しています。
河口部には干潟が発達し、シギ、チドリ類など水鳥の格好の渡来地となっているほか、砂浜植物群落、塩生植物群落などが見られ、多彩な動植物相を呈しています。
この地域は、釣り、潮干狩り、海水浴、野鳥観察等々、古くから身近な自然として人々に広く親しまれています。
蒲生(がもう)干潟 |
七北田川の河口部にできた蒲生干潟は、多くのシギ・チドリ類が渡来するので有名です。どちらかといえば春と秋に多く立ち寄るようです。キアシシギ、ハマシギ、ソリハシシギ等のシギ類と、シロチドリ、メダイチドリ、ダイゼン等のチドリ類が目につき、コアジサシやユリカモメも多く見られます。ガン、カモ類も数多く渡来し、天然記念物のコクガンも観察されています。
この地域は、砂浜植物と塩生植物が県内でも最も多く見られる地域です。汀線(ていせん)から内陸部に向かって、ハマニンニク、コウボウムギ、ハマヒルガオ、ハマニガナ、ハマボウフウなどの砂浜植物が見られるほか、潟の塩生地にはシオクグ、シバナ、ハママツナなどの塩生植物が見られ、この地域の植生を特徴づけています。
砂浜植物
ハマヒルガオ |
ハマニガナ |
塩竈市牛生(ぎう)から岩沼市納屋(なや)にかけての約33kmにわたり、江戸時代前期に仙台湾の海岸線に沿って掘られた運河です。
この運河のおかげで、米やいろいろな荷物をのせた船が波の荒い太平洋を通らずに安全に航行することができ、藩政時代を通して大いに利用されました。
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