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この地域は、県北部の登米(とめ)市に位置し、北上山地西麓の標高約80mの小高い丘の上にある鱒淵観音堂を中心とした地域です。
この丘の周辺部はほとんどスギの植林地になっていますが、観音堂を囲む部分は昔からの自然がよく保存され、ケヤキ、イヌブナ、コナラなど落葉広葉樹の大木が見られます。
整備された遊歩道を歩いてこの地域を一巡りすると、ホトトギス、カッコウ、オオルリなど多くの鳥たちのさえずりを聞くことができます。
なお、この地域の北側を流れる鱒淵川(ますぶちがわ)は、ゲンジボタルの生息地として全国的に知られており、国の天然記念物にも指定されています。
地域遠望 |
華足寺山門 |
華足寺は坂上田村麻呂東征のあと、征討にあった人々の供養に立てられたもので、奥州七観音の一つと言われています。この寺の西、北の斜面にはケヤキ林が、そして尾根筋にはコナラ・イヌブナ林が見られます。ケヤキは樹高20m前後、直径20~40cmで、他にツリバナ、ムラサキシキブ、イタヤカエデをまじえた見事な林をつくっています。下生えはスズタケが密生し、ツクバネ、コゴメウツギなどが見られます。
登米市東和町軽米(かるこめ)地区の鱒淵川はゲンジボタル生息地として有名です。ここでは、毎年6月下旬から7月上旬にかけて、体長15mmから20mmにもなるゲンジボタル数百匹が群れをなして飛び交い、幻想的な光を放っています。この詩情豊かな風情をいつまでも保存していくために、この地域の人たちは町と一体となって自然保護活動に取り組んでいます。
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