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この地域は、仙台市街地の西部に位置し、円錐形の美しい山容で古くから人々に親しまれている太白山を中心とした地域です。
仙台市街地に近いことから、周辺にはいくつかの住宅団地が形成されてきていますが、この地域は、県自然環境保全地域として開発が規制されているために自然が保たれ、都市近郊にありながら、身近でしかもすぐれた自然の宝庫として地域住民の憩いの場となっています。
平成3年には、太白山の東側に「仙台市太白山自然観察の森」がオープンし、自然とじかにふれあいながら、地形、地質、植物、動物など、身近な自然が学べるよう、学習・体験のための施設が整備されています。
太白山雪景 |
佐保山一帯は都市に近接しているにもかかわらず、ほぼ原生的な自然状態の森林でおおわれています。
この地域にはモミの大木が多く、その中にイヌブナ、イヌシデ、アカシデ、カスミザクラ、アサダ、イタヤカエデなどが混生する自然林を見ることができます。
登山道のスギ林 |
太白山には登山道が整備されており、休日等には、家族連れなど多くの登山客が山頂をめざして汗を流しています。
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太白山(標高320.7m)の本体は、今から数百万年前に火山の溶岩通り道に貫入した溶岩でできており、たいへん堅い岩石のため、火山本体が侵食された後も侵食されずに残り、三角錐の美しい形になりました。この地域には、約700種の高等植物が生育し、トウゴクミツバツツジ、センダイトウヒレンなど北限に近い種もあります。また、春の女神とも言われるヒメギフチョウの生息が知られており、ヒメギフチョウの食草であるウスバサイシンを見ることもできます。
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