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この地域は栗原(くりはら)市に位置し、栗駒(くりこま)山の南側にある標高約480mの御嶽山(みたけやま)を中心とした地域です。
御嶽山の西斜面約7haは、群生するアズマシャクナゲの自生北限地として知られており、学術的にもきわめて価値が高いことから国の天然記念物にも指定されています。
この地域では、アズマシャクナゲは御嶽山の神の御神木とされており、神聖なものとして代々大切に守り継がれてきました。この貴重な群落が今日まで自然のままの姿で残されたのは、アズマシャクナゲをとってはいけないという戒めを、地域の人々が長年にわたって守り通してきたたまものであると言うことができます。
御嶽山(みたけやま)西斜面 |
ニホンリス |
この地域に隣接する国立花山少年自然の家の観察例もあわせて、代表的な鳥類、は虫類、哺乳類を見てみますと、鳥類は67種類が記録され、シジュウカラなどのカラ類が多く、ヒヨドリ、ウグイス、ホオジロが夏に、マヒワが冬に多く見られます。
は虫類ではカナヘビ、シマヘビ、アオダイショウ、ヤマカガシ、マムシなどが、哺乳類ではニホンカモシカ、ツキノワグマ、アナグマ、ニホンリスなど、12種類が確認されています。
アズマシャクナゲ 群落 |
本州中部地方から東北地方南部にかけての主として深山や亜高山帯を生育地とする常緑低木で、群落として自生する例はこの御嶽山が北限になっています。
御嶽山のアズマシャクナゲは毎年5月上旬から中旬にかけて開花し、見事な赤桃色の花を咲かせます。
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