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この地域は、登米(とめ)市と栗原(くりはら)市にまたがる標高7m程度の低地であり、沼の西方の山地から東に走る標高50m程の丘陵で周りが囲まれています。
伊豆沼・内沼は全国有数の鳥類生息地、渡来地として知られ、冬になるとシベリアからたくさんのガンやハクチョウが渡ってきます。地域一帯は県自然環境保全地域のほか、国の天然記念物や国指定鳥獣保護区特別保護地区にも指定されており、良好な環境が大切に守られています。また、夏になると伊豆沼の水面には見事なハスが一斉に咲き乱れ、大勢の見物客でにぎわいを見せます。
伊豆沼・内沼の岸辺はヨシ、マコモが生い茂り、沼にはハスのほかオニビシ、アサザ、クロモ、ガガブタなど多くの水生植物が生育しています。
伊豆沼・内沼の全景 |
伊豆沼・内沼で見られる鳥は209種にのぼり、これは日本全国で見られる鳥の種の約40%にあたります。このなかには、数が少なく、なかなか見ることのできない鳥もかなり含まれています。
渡り鳥のマガンは9月下旬、オオハクチョウ、コハクチョウは10月下旬頃渡来し、それぞれ翌年の2月下旬、3月下旬頃北に向かって旅立っていきます。1月頃その数がピークに達し、約16,000羽のガン、約2,000羽のハクチョウを見ることができます。
伊豆沼・内沼の見所
伊豆沼に咲き乱れるハス |
伊豆沼に遊ぶハクチョウとカモ |
1971年、イランのラムサールで開かれた会議で採択された条約であり、水鳥の生息地として国際的に重要な湿地、湖沼を指定登録し、保全していこうとするものです。
2009年2月現在、加盟国は158か国、1,832か所の湿地が指定登録されており、日本では現在北海道の釧路湿原とクッチャロ湖、ウトナイ湖、それに宮城県の蕪栗沼・周辺水田や化女沼など37か所が指定登録されています。
1985年に、伊豆沼・内沼が本州で始めてのラムサール条約指定湖沼として登録されたのを機会に、県では「宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター」を建設し、ここで伊豆沼・内沼の自然環境を展示、紹介しています。
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