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この地域は、阿武隈山地の北部に位置し、角田(かくだ)市と山元(やまもと)町にまたがる標高287mの深山(しんざん)を中心とした丘陵地です。
地域は、南北に走る深山の稜線を境に山元町側の東地区と角田市側の西地区とに分かれ、東地区斜面は麓の方がスギ、中腹から山頂にかけてはアカマツの植林地として経済的に利用されています。西地区斜面はほとんどがコナラ・クリ林でおおわれていますが、内町溜池の北側の金比羅大権現(こんぴらだいごんげん)が祭られている丘は鎮守の森として人の手が加えられておらず、ウラジロガシ、ヤブツバキ、シラカシなどの常緑広葉樹林が残されており、この地域の自然の面影を残した貴重な林となっています。
深山遠景(山元町から) |
この地域は、地元の人々から「深山(しんざん)さん」と呼ばれており、身近な自然と歴史的環境が一体となっているところです。山頂からは、近くは角田盆地、亘理平野、太平洋を、遠くは高館(たかだて)・千貫山(せんがんやま)、青麻山(あおそやま)、斗蔵山(とくらやま)、さらには泉ケ岳、蔵王連峰などを望むことができます。頂上には、深山大権現をまつった深山神社があり、スギの鎮守の森になっています。西麓の内町溜池の近くには、八竜城跡という古戦場のあとが残っています。
深山の見所
ヤブツバキ |
深山神社 |
1年以上枯れない広い葉をつける木を常緑広葉樹といい、1年以内に葉が落ちる木を落葉樹といいます。常緑広葉樹は暖温帯に発達し、照葉樹林(しょうようじゅりん)とも呼ばれます。
本県で、自然に見られる常緑広葉樹としては、アカガシ、ウラジロガシ、シロダモ、タブノキ、モチノキ、ヤブツバキ、ヒサカキ、アセビなどがあります。
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