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この地域は川崎(かわさき)町に位置し、仙台都市圏住民の水がめとなっている釜房湖(面積390ha)がその中心になっています。
釜房湖は昭和45年、高さ45.5m、長さ177mの釜房ダムによって碁石(ごいし)川が堰止められてできた人造湖で、飲料水はもちろん、農業用水、工業用水、発電、洪水調節など様々な用途に利用されています。
釜房湖の北、東、南の三方は、ダムのすぐ南側に位置する標高385mの釜房山を筆頭に、300m程度の丘陵が湖を包み込むように取り囲んでおり、西には蔵王(ざおう)連峰を望む美しい景観を呈しています。
湖はワカサギ釣りの名所として多くの釣り人で賑わうほか、湖畔の国営みちのく杜の湖畔公園(みちのく公園)は家族連れ等の憩いの場として多いに利用されています。
釜房湖全景 |
釜房湖に渡来した オオハクチョウ |
釜房湖周辺の丘陵は、大部分がコナラ・クリ林で、スギとアカマツの植林が随所に見られます。釜房山の岩壁にはイワシモツケ、キリンソウ、アオイワレンゲ、クモノスシダなどが見られるほか、山の下部にはケヤキ林も見られ、学術的に注目されています。
冬の釜房ダムには、オオハクチョウ、マガモ、オナガガモ、ホシハジロ、ハギマシコなど多数の鳥たちが渡来してきます。
釜房湖から蔵王連峰を望む |
池や沼の中で、根を底土におろして葉を水面に浮かせている植物を浮葉植物といい、ジュンサイ、アサザ、ヒツジグサなどがあります。一方、池沼の浅いところで水中から茎葉をつきだしている植物を抽水植物といい、フトイ、ガマ、マコモ、ヨシ、ウキヤガラなどがあります。
自然の池沼の岸辺の植生を見ると、岸の浅い所から中心の深い所に向かって、ヨシの群落からマコモ群落へ、そしてアサザ、ヒツジグサ、ジュンサイなどの群落へと帯状に分布している様子がわかります。
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