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国の文化審議会は,平成28年5月20日に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て,東北学院旧宣教師館1棟を,重要文化財(建造物)として指定するよう文部科学大臣に答申しました。明治20年頃の竣工である東北学院旧宣教師館は,宮城県内における近代の建造物として,旧登米高等尋常小学校校舎(登米市),石井閘門(石巻市)に次いで3件目の重要文化財指定となります。今回の答申の結果,近日中に行われる官報告示を経て,宮城県の国宝・重要文化財(建造物)は21件(43棟),うち国宝は3件(4棟)となります。
東北学院旧宣教師館は明治20年頃に宣教師のために建てられた住宅で,東北学院土樋キャンパスの西端に所在します。外観は南面から東面にかけてバルコニーを設ける,いわゆるコロニアルスタイルで,外壁を下見板張(したみいたばり)とします。内部一階は玄関ホールを中心に書斎,居間,食堂等を配し,二階は寝室とし,主人用,使用人用の動線を明確に分離した平面構成をもちます。
東北学院旧宣教師館は,我が国に残る外国人宣教師住宅の最初期の事例として希少であり,高い歴史的価値を有しています。
※東北学院旧宣教師館は,「デフォレスト館」として平成25年3月29日付けで登録有形文化財(建造物)に登録されていた建造物です。
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