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宮城県内では、人身交通事故が10年間で58.8%減少(平成24年10,409件→令和3年4,286件)しているのに対し、高齢運転者による人身交通事故は32.3%の減少(平成24年1,479件→令和3年1,001件)にとどまっています。過去10年間の人身交通事故に占める高齢運転者事故の割合は、平成24年の14.2%から令和2年まで右肩上がりに上昇し、令和3年は前年と比較して低下しましたが、23.4%と依然として高い割合となっています。
高齢運転者の交通事故防止対策の一環として、国では衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い急発進抑制装置等を搭載した車(安全運転サポート車)に「セーフティ・サポートカーS(サポカーS)」の愛称をつけ、衝突被害軽減ブレーキを搭載した車「セーフティ・サポートカー(サポカー)」とともに、官民連携で普及啓発に取り組んでいます。
セーフティ・サポートカー【サポカー】 | セーフティ・サポートカーS【サポカーS】 |
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サポカーSは衝突被害軽減ブレーキの機能に応じて、以下の3つの区分があります。
ワイド |
衝突被害軽減ブレーキ(対歩行者) ペダル踏み間違い急発進抑制装置 ※1 車線逸脱警報 ※2 先進ライト ※3 |
|
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ベーシック+ |
衝突被害軽減ブレーキ(対車両) ペダル踏み間違い急発進抑制装置 ※1 |
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ベーシック |
低速衝突被害軽減ブレーキ(対車両) ※4 ペダル踏み間違い急発進抑制装置 ※1 |
1 マニュアル車を除く。
2 車線維持支援装置でも可。
3 自動切替型前照灯、自動防眩前照灯又は配光可変型前照灯をいう。
4 作動速度域が時速30km以下のもの。
5 将来、技術の進化や目的に応じ、「安全運転サポート車」の対象装置の拡大を想定。
6 このほか、高齢運転者による事故の防止に効果がある技術についても、各社の判断で安全運転サポート車の機能として追加し、普及啓発に活用することができる。
車載レーダーやカメラにより前方の車両や歩行者を検知し、衝突の可能性がある場合には、運転者に対して警報します。さらに衝突の可能性が高い場合には、自動でブレーキが作動します。
停止時や低速走行時に、車載レーダー、カメラ、ソナーが前方(及び後方)の壁や車両を検知している状態でアクセルを踏み込んだ場合には、エンジン出力を抑える等により、急加速を防止します。
車載カメラにより道路上の車線を検知し、車線からはみ出しそうになった場合(運転者がウインカーを操作して意図的な車線変更を行う場合を除く)やはみ出した場合※には、運転者に対して警報します。
前方の先行車や対向車等を検知し、ハイビームとロービームを自動的に切り替えます。
前方の先行車や対向車等を検知し、ハイビームの照射範囲のうち当該車両のエリアのみを部分的に減光します。
ハンドルや方向指示器などの運転者操作に応じ、水平方向の照射範囲を自動的に制御します。
「安全運転サポート車」の普及啓発に関する関係省庁副大臣等会議中間とりまとめにおいて、上記の先進安全技術以外にも、自動車メーカーが考える高齢運転者の事故防止に資する先進安全技術が紹介されています。
「サポカー」に搭載されている先進安全技術は、交通事故の防止や被害の軽減に役立ちますが、機能には限界があります。路面や気象条件によっては作動しない場合もありますので、機能を過信せず、引き続きドライバーの皆様が常に安全運転に心がけていただくようお願いいたします。
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