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台風や低気圧などに伴い大雨が降ったとき、ダム下流の河川が氾濫して河川流域の住家、田や畑等が被害を受けることを防ぐため、ダムには洪水を調節する役目があります。
農業用水・飲料水等のため貯めてる水の他に、降雨時に洪水を一時的にダムに貯めることができます。これを洪水調節容量と言います。
惣の関ダムの、洪水調節容量は530,000立方メートルです。
下流からみた洪水吐
ダム湖側から見た洪水吐
惣の関ダムは、50年に1度の大雨を想定して計画されていますが、これ以上の洪水になり非常用洪水吐から越流する場合には放流量が増加するので注意が必要です。惣の関ダムには、常用洪水吐(下段の小さい穴)があり、この穴を通れるだけの水量を下流に放流します。
惣の関ダムでは、上流から流れてくる水量が最大60立方メートル/秒のとき、洪水吐きを通れる水量7立方メートル/秒だけを下流に流します。(第2ダムを含めた水量)
ダム下流の状況
ダム直下流に生息している鯉
川の周辺にはたくさんの植物が繁茂しており、これらを栄養とし、また住処とし多くの生き物が生活しています。
ダムは川の水を渇水時でも水位を一定に保つように放流し、河川とその周辺に生きる動植物の生活環境を守っています。
用水を支障なく補給できるように放流量を調整することによって農作物を安定して育てることができます。
惣の関ダム堤体下流に設置したポンプ設備より上水道用水に必要な量を取水し、利府町水道事業所で管理する利府浄水場に送られ処理されます。
利府浄水場で飲料水に処理された水は、利府町内の各配水池へ送られます。
現在取水の宮城県企業局仙南・仙塩広域水道及び利府町内の自己水源(地下水・地表水)に加え2,000立方メートル/日を惣の関ダムから取水します。
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