宮床ダム ダムの役割

洪水調節

貯水池容量配分図

台風や低気圧などに伴い大雨が降ったとき、ダム下流の河川が氾濫して河川流域の住家、田や畑等の被害を軽減するためダムには洪水を調節する役目があります。
農業用水・飲料水等のため貯めてる水の他に、降雨時に洪水を一時的にダムに貯めることができます。これを洪水調節容量と言います。宮床ダムの洪水調節容量は2,000,000立方メートルあり、洪水に備え下流域の安全の確保に努めています。

洪水吐

正面から見た洪水吐

ダム湖から見た洪水吐

宮床ダムは、100年に1度の大雨の降雨を想定して計画されていますが、これ以上の洪水になると非常用洪水吐から越流する場合には放流量が増加するので注意が必要です。
ダムには、常用洪水吐（下段の小さな穴）があり、この穴を通れるだけの水量を下流に放流します。

流量配分図

宮床ダムでは、上流から流れてくる水量が最大290立方メートル/秒のうち230立方メートル/秒を一時的にダムに貯留します。最大で80m立方メートル/秒を下流に流します。
また、他の既存のダム等と連携することによって、あるいは、下流の河川全体計画に基づいて改修することによって、下流域全体の洪水による被害の軽減を図ります。

流水の正常な機能維持

ダム下流の状況

川の周辺にはたくさんの植物が繁茂しており、これらを栄養とし、また住みかとして多くの生き物が生活しています。ダムは川の水を渇水時でも水位を一定に保つように放流し、河川とその周辺に生きる動植物の生活環境を守っています。

一ノ関地区周辺

用水を支障なく補給できるように、放流量を調整することによって、農作物を安定して育てることができます。

上水道用水の確保

取水設備

宮床ダムの堤頂部に設置された取水設備(左側）により、上水道用水に必要な量(10,000立方メートル/日）を取水し、仙台市水道局の福岡浄水場に送っています。

仙台市福岡浄水場

福岡浄水場に送られた、宮床ダム、七北田ダムの水は飲料水に処理され、泉区に送られています。